【9月20日 AFP】19日に英ロンドンのウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で執り行われたエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の国葬では、キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)が日本から贈られた真珠のネックレスを着用した。メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)も真珠のイヤリングを身に着けていた。

 真珠は、故人をしのぶための装飾品「モーニングジュエリー」の代表的なものとされ、葬儀で真珠の装飾品を着用する慣習は19世紀のビクトリア女王(Queen Victoria)の時代にまでさかのぼるとされる。

 キャサリン妃がエリザベス女王の国葬のために選んだジュエリーは、約1年前に行われた女王の夫フィリップ殿下(Prince Philip)の葬儀で着用したものと同じネックレスとイヤリングだった。

 曲線状のダイヤモンドのクラスプが付いた真珠の4連ネックレスと、バーレーンから贈られた真珠のドロップイヤリングはいずれも、女王がかつて所有していたジュエリー。ネックレスは女王が作らせたもので、1975年に女王が初めて国賓として訪日した際に日本政府から贈られた真珠を使用しているという。

 キャサリン妃は2017年、女王と殿下の結婚70周年を祝う夕食会でもこのネックレスとイヤリングを着用した。キャサリン皇太子妃の義母に当たるダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)もかつてこの組み合わせを身に着けたことがある。

 国葬ではメーガン妃も、エリザベス女王から贈与され、2018年6月に女王との公務で着用した真珠とダイヤのイヤリングを身に着けた。(c)AFP/Helen ROWE