メッシ復帰に「可能な限り手を尽くす」 バルサ会長が明言
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【5月16日 AFP】サッカースペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長は15日、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)をシーズン終了後に復帰させるべく、クラブとして「可能な限り手を尽くす」意向であることを明らかにした。
メッシは今季限りでフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)との契約が満了を迎え、そのまま退団する可能性が高くなっている。さらにはサウジアラビアのクラブから強い関心が示されているが、バルセロナはクラブの歴代最多得点記録保持者であるメッシを引き抜くことを望んでいる。
ラポルタ会長はバルセロナが4-2でRCDエスパニョール(RCD Espanyol)を下してリーグ優勝を決めた翌日のこの日早朝、ライブストリーミング配信プラットフォームのツイッチ(Twitch)で、メッシと契約を結ぶために「可能な限り手を尽くす」と述べた。
AFPは前週、交渉に関する情報筋の話として、メッシのサウジアラビアへの来季移籍は「決定事項」であると報じた。サウジアラビア側からは年俸4億ドル(約544億円)の提示があったと伝えられているが、それでもラポルタ会長はバルセロナがメッシ争奪戦に参加するのは可能だと述べた。
「サウジアラビアには敬意を表しつつ、バルサはバルサであり、彼(メッシ)の故郷だ」
「われわれは誰とでも競争できる。歴史が後押ししてくれるし、思い入れも本当に強い。われわれには、世界中に4億人のファンもついている」
ラポルタ会長はまた、地元テレビ局TV3のインタビューでも、メッシに連絡を取って2021年の退団時に損なわれた関係の再構築を試みたと明かした。当時メッシはバルセロナへの残留を希望していたが、クラブは10億ユーロ(約1480億円)を超える負債を抱えていたため引き留めはかなわなかった。
「どうにかして状況を変えるべくレオ(メッシ)と話をした。当時はそれが世界最高のプレーヤーである彼であろうと、クラブを何よりも最優先にしなければならなかった」
「実際のところ、非常に愛情にあふれた会話ができたし、本当に楽しかった。最近も互いにメッセージを送り合っている。W杯(カタール大会<2022 World Cup>)の祝辞も伝えた」
スペインプロサッカーリーグ機構(LFP)が定めるファイナンシャルフェアプレー(FFP)の下で制限無くで活動するために、バルセロナは2億ユーロ(約296億円)以上を切り詰めるか、新たな収入として得る必要がある。(c)AFP