韓国航空宇宙産業(KAI)の次世代韓国型戦闘機KF-21 1号機(c)news1
韓国航空宇宙産業(KAI)の次世代韓国型戦闘機KF-21 1号機(c)news1

【05月12日 KOREA WAVE】韓国の防衛産業各社が今年第1四半期(1~3月)にそろって好業績をあげる中、最大の受注を確保している韓国航空宇宙産業(KAI)は営業利益が半減した。しかし、KAIは今後、ポーランド向け戦闘機FA-50の納入を控えており、下半期から反転攻勢に出るとみられる。

ハンファ・エアロスペースは前年同期の営業利益に比べ385.1%、LIGネクスワンが35.1%、現代ロテムが35%と、それぞれ増加となった。一方、KAIの第1四半期の営業利益194億ウォン(1ウォン=約0.1円)で前年同期比50.6%減少した。ただ、受注残高は25兆537億ウォンでKAIが最大だ。

KAIが高い受注成績の割に実績が低かったのは、供給日程に一時的な支障が生じた影響が大きい。イラク基地再建工事(814億ウォン)の順延や、空軍TA-50第2次事業(318億ウォン)の契約修正が響いた。

しかし、第3四半期(7~9月)以降、ポーランドにFA-50を計12台供給し、8000億ウォンの売り上げが発生する見通し。下半期にはタイに高等訓練機2機も納品する予定だ。

サムスン証券のハン・ヨンス研究員は「航空機は使用年限が長く、販売後の関連売り上げが大きい。KAIは航空機T-50系列の販売も着実に拡大している。米国など追加輸出プロジェクトが存在するので今後の見通しは良好だろう」と分析する。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News