チームメートは吉田がクラブに与えた影響を高く評価している。2017年から在籍しているGKミヒャエル・ランガー(Michael Langer)は、選手としてだけでなく人間として、吉田の獲得が「クラブにとって大きな勝利だった」とAFPの取材に答えた。

「まず、彼はピッチの中だけではなく、ピッチの外でも多くの経験をもたらしてくれた。コミュニケーション能力の高い人物だ。サッカーがどうあるべきかについて明確な考えを持っていて、常に良いアドバイスをしてくれる」

「恭しく努力家で、若手はみんな尊敬の念を抱いていると思う。『毎日完璧な模範を示してくれる。彼のようにやらなければならない』とね」

「トレーニングやその姿勢、準備の仕方は完全なるプロフェッショナルだ」
 
 負傷で2試合を欠場していた吉田だったが、4月29日に行われたヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)戦で復帰するとチームは2-1で勝利。今月5日のマインツ05(Mainz 05)戦では連勝を飾った。

「チームの目標はリーグに残ること、降格を回避すること。それ以外何もない」と吉田。

「いざとなったときは気力を振り絞って戦うだけ。チームが自分を獲得したということは、ブンデスに残留するというミッションのために連れてこられたということ。それを達成するためにどうすればいいかを考えて過ごしている」

「状況は好転しているが、安全圏ではない。もっと勝ち点を積み重ねていかなければならないし、集中を切らさずに続けていきたい」

「ピッチの中でも外でも、シャルケをより良いところへ導く手助けをしたい」 (c)AFP/Daniel WIGHTON