【5月11日 AFP】サッカースペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属する元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)は10日、契約が満了する今シーズン限りでの退団を発表した。

 自身のインスタグラム(Instagram)に投稿した動画の中で「忘れられない旅になった」と振り返りつつ、「何事にも始まりと終わりがある」と述べ、「簡単な決断ではなかったが、その時が来たのだと思う」と説明した。

 34歳のブスケッツは、当時のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の下で2008年にトップデビューを果たし、これまで欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇3回、リーグ優勝8回を達成するなど、計31のタイトルを獲得。21年にはキャプテンに就任し、公式戦通算719試合出場はクラブ歴代3位の記録となっている。

 チームが今季4年ぶりのリーグ優勝を目前にしている中で、現役時代にブスケッツと共に中盤でプレーしたシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督は残留を希望していたが、本人が退団を決断したと明かした。

 ソーシャルメディア上では過去と現在のチームメートから賛辞が送られ、親友であるパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)はインスタグラムで「ピッチ上の君はいつも5番だったが、選手として、人としては10点満点だった」と温かいメッセージを投稿し、「ピッチ内外でのすべてに感謝している」とつづった。

 称賛の声はライバルたちからも上がり、レアル・マドリード(Real Madrid)に所属するMFルカ・モドリッチ(Luka Modric)は「今まで対戦した中で最高の選手の一人だった」とたたえた。

 バルセロナのジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長は「バルサはいつまでも彼のホームだ」と話すなど、ブスケッツが将来的に別の役割でクラブに戻ってくる可能性を示唆している。ブスケッツ本人は次の行き先を明言しなかったが、スペインメディアはサウジアラビアのクラブに移籍する可能性があると伝えている。(c)AFP/Rik Sharma