【5月14日 CGTN Japanese】中国北西部にある陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)の秦嶺ジャイアントパンダ研究センターは昨年、4回にわたってパンダの赤ちゃん6頭の繁殖に成功しました。同センターはコア技術を開発し、ジャイアントパンダの繁殖と飼育の難問を解決したとみられています。

 プロゲステロン(妊娠に必要な黄体ホルモン)値に対するモニタリングにより、発情行動のモニタリングは、パンダの自然妊娠に適切な時間を決められます。同センターの技術者は、「雌のパンダは発情すれば、怒りやすくなるため、パートナー選択の基準も高くなる。好きな雄を見つけられるよう、私たちはいつも良い環境をつくり、自然妊娠の成功率の向上に工夫をする」と紹介しました。

 パンダ出産後の1カ月間の世話が技術者にとって、重要な仕事内容です。雌のパンダは出産後、7日間から10日間にかけて、食欲不振などの状況が出やすいため、細かく飼育する必要があります。

 同センターの技術者は、「パンダの赤ちゃんは生まれたばかりの時、100グラム前後しかない。私たちは24時間体制で飼育する。2時間ごとに母乳を与える。生まれたばかりのパンダは自主排便ができないため、1時間ごとに排便を助け、体温のモニタリングをする」と紹介しました。

 同センターは西安市周至県(Zhouzhi)に位置し、2018年6月に発足しました。秦嶺ジャイアントパンダを重点の研究対象としており、今年、14頭のパンダが繁殖計画に組み入れられたということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News