【4月5日 CGTN Japanese】今年に入ってから、日本で生まれたパンダ「シャンシャン」の帰国や、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地のパンダ「和花(ホーファ)」の爆発的な人気などにより、中国では「パンダブーム」が起こり、パンダのぬいぐるみが各ECサイト上の人気商品となっています。

 従来のパンダのぬいぐるみの価格がわずか数十元なのに対し、人気パンダを模したぬいぐるみの価格は数千元に上るにもかかわらず、売れ行きは好調です。興味深いことは、ある業者のパンダのぬいぐるみは模倣するパンダの年齢によって価格が違うことです。例えば、生まれて3カ月のパンダのものは1699元(3万2000円以上)、5カ月パンダのものは1899元(3万6000円以上)となります。発売後、供給が需要に追いつかず、消費者からは「150キロの大人パンダのぬいぐるみがほしい」という声もあがっています。

 パンダのぬいぐるみを生産する複数のメーカーによると、価格設定は主に独特な作り方、高級素材、オリジナルデザイン、厳格な品質管理などの要素に左右されるということです。

 あるブランドの関係者は、パンダのぬいぐるみを作るには30の手作業による工程が必要だとして、一つのパンダ赤ちゃんを模したぬいぐるみを作るのには3日かかるということです。

 メーカーによると、パンダの瞳は横から見ても、横目で見られているように作っています。また、素材の手触りなども細かく計算することで、体の中に液体があるような感覚や、安全かつより本物らしい手触りで消費者を癒す効果を重視しています。

 業界関係者はパンダを模したぬいぐるみが人気を集めていることについて、品質がしっかりしていて手触りが良いこと以外に、「消費者のパンダに寄せる思いと切り離すことはできない」と話しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News