【5月10日 AFP】イタリア・セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)は9日、ファンがユベントス(Juventus)のドゥシャン・ブラホビッチ(Dusan Vlahovic)に人種差別的な暴言を浴びせたアタランタ(Atalanta)に対し、1試合のスタジアム一部閉鎖処分を科した。

 リーグは発表文で、試合の終盤に「無作法で人種差別的なチャント」がブラホビッチに向けられたとし、これによりアタランタの熱烈なファンが集まるホームゴール裏を閉鎖すると発表した。発表文によれば、スタンドの80パーセントがチャントに加わったが、アタランタの選手と残りの観客は、やめさせようとしていたという。

 ブラホビッチは観客から「ジプシー」を意味するイタリア語で呼ばれ、主審は試合を一時中断した。イタリアでこの言葉は、人種にかかわらず、バルカン半島(Balkans)や東欧出身の選手を侮辱する際にたびたび使われている。

 ブラホビッチは後半アディショナルタイムに得点を挙げた際にホームのファンをあおり、イエローカードをもらった。試合はユベントスが2-0で勝利した。(c)AFP