ペレスがスプリント制す、フェルスタッペンは怒り アゼルバイジャンGP
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【4月30日 AFP】23F1第4戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2023)は29日、スプリントが行われ、レッドブル(Red Bull)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が優勝を果たした。
ペレスはポールポジションから出たフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)とチームメートのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を上回った。
レッドブルは開幕からの連勝を維持したが、一方でフェルスタッペンは喜ぶ気分にはなれず、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)に3位から追い落とされた1周目の出来事に憤慨した。
マシンにダメージを負いながらも最終的に3位を奪い返したフェルスタッペンだが、グリップがなかったというラッセルの謝罪と説明に対して、「そんなのみんな一緒なんだから、スペースを残しておかないと!」と言い返した。
後には「1周目からどうしてあんなにリスクを冒す必要があったのか、まったく理解できない。それで僕のサイドポッドにアンダーステアして穴を開けた。みんなタイヤは冷えていたんだから、ロックしやすいのは当たり前だ」とコメント。これに対してラッセルは「正直に言って、彼があんなに怒っていることに驚いた。それでも完走して3位に入ったんだから」と話した。
この騒ぎの陰に少し隠れたような形になったが、ペレスはこれで今季6戦あるスプリントの最初の一つを獲得した。
ルクレールは30日のGP決勝でもポールポジションからのスタートになるが、この日の走りを見る限り、レッドブル勢を抑えるにはまたしても難しい戦いを強いられるとみられる。
ドライバーズ選手権では、75ポイントのフェルスタッペンがトップに立ち、ペレスが62ポイントで追っている。ルクレールは、ここまでの3戦で獲得した点数を上回る7ポイントを稼ぎ、合計13ポイントとした。
アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は右のリアタイヤが外れるクラッシュを起こし、リタイアに終わった。(c)AFP