【4月26日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)は25日、スプリントレースの開催方式の刷新を承認し、今週末のアゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2023)から適用することになった。

 100キロの短期決戦であるスプリントは、2021年と2022年シーズンに3戦ずつ行われ、日曜日の決勝のグリッドを決める役割も担っていた。

 しかし、今季予定されているスプリント6レースの初戦となるアゼルバイジャンGPからは、スプリントは独立したイベントとして土曜日に開催され、午前中に約30分の予選を行ってスプリントのグリッド順を決めることになった。スプリントの予選は「スプリント・シュートアウト」と命名され、予選1回目(Q1)は12分、Q2が10分、Q3が8分で実施される。

 スプリントのポイントシステムに変更はなく、優勝者の8ポイントから、順位が下がるごとに1ポイントずつ減って8位までが入賞。このためスプリントがあるレースではスプリント、決勝、ファステストラップ獲得で最大34ポイントを稼げる。

 日曜日の決勝に向けた3段階の予選は、金曜日のフリー走行後に実施される。あまり魅力的ではないことの多かった土曜日のフリー走行2回目は廃止された。

 各チームとF1は、今回の変更によって土曜日がファンにとっていっそう刺激的になると信じている。また、スプリントが新たに独立したステータスを持ち、決勝のグリッドに影響しなくなることで、ドライバーたちが積極的な走りをしやすくなるのではないかと期待している。

 アゼルバイジャンGPの後には、第10戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2023)、第13戦ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2023)、第18戦カタールGP(Qatar Grand Prix 2023)、第19戦米国GP(United States Grand Prix 2023)、第21戦サンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2023)でスプリントが実施される。(c)AFP