【4月25日 AFP】タイ民主党は24日、来月の総選挙を前に、大人のおもちゃを18歳以上を対象に合法化する公約を打ち出した。

 タイは東南アジアでは性的に開放されていると考えられているが、仏教徒が多数を占め、保守的な人も多く、バイブレーターやディルドなどの大人のおもちゃは禁止されている。

 保守派の民主党は1946年創設の最古の政党。2008~11年に在任したアピシット・ウェーチャチーワ(Abhisit Vejjajiva)氏を含め、これまでに4人の首相が誕生している。しかし、最近は支持率が落ち込んでおり、最新調査では10%を下回っている。

 ラッチャダー・タナーディレーク(Ratchada Tanadirek)代表は発表で「大人のおもちゃは売春を減らすことができるとともに、性の不一致による離婚や性犯罪の減少にもつながる」と説明した。

 また、合法的な取り引きを認めれば、政府は正規輸入品への課税も見込めると訴えた。

 タイでは、大人のおもちゃを違法に販売した場合、3年以下の禁錮または1800ドル(約24万円)以下の罰金が科される可能性がある。しかし、地方よりも開放的な首都バンコクでは、大人のおもちゃを販売している屋台もある。(c)AFP