【4月21日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)は20日、移籍を利用した不正会計問題で同国サッカー連盟(FIGC)から科されていた勝ち点15の剥奪処分を暫定的に取り消された。これにより勝ち点59となってリーグ3位に浮上したものの、再調査が必要だとして処分が完全に撤回されたことにはならなかった。

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 ユベントスは1月、「少なくとも2019年3月31日終了の四半期から2021年3月31日終了の四半期までにわたり、組織的に会計書類を改ざんした」とFIGCに認定された。

 この件でユベントスから異議申し立てを受けていたイタリアオリンピック委員会(CONI)の審議会は、FIGCに対し、クラブとパベル・ネドベド(Pavel Nedved)前副会長ら前取締役会のメンバーに下した当初の裁定を修正するよう求めたことを明らかにした。

 しかしながら、アンドレア・アニェッリ(Andrea Agnelli)前会長やマウリツィオ・アリバベーネ(Maurizio Arrivabene)前最高経営責任者(CEO)、ファビオ・パラティチ(Fabio Paratici)前フットボールディレクター、そしてフェデリコ・ケルビーニ(Federico Cherubini)現フットボールディレクターへの長期資格停止処分は維持された。

 今回の裁定理由は1か月以内に報告されることになっており、FIGCによる再評価はその後になるため、この問題はシーズン終了まで長引く可能性がある。(c)AFP