【1月21日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)は20日、移籍を利用して不正な収支改善を行ったとして、イタリアサッカー連盟(FIGC)から勝ち点15の剥奪処分を受けた。

 FIGCによれば、勝ち点剥奪は今季中に実施され、ユベントスは来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)出場が非常に厳しくなる。ユベントスは現在3位につけているが、処分が適用されれば22ポイントの10位に転落し、チャンピオンズリーグ出場圏内の4位から15ポイント離される。

 クラブは昨シーズンに2億4000万ユーロ(約338億円)近い赤字を記録しており、チャンピオンズリーグ出場を逃せば、財政的にさらに打撃を受けることになる。

 ユベントスはイタリアオリンピック委員会(CONI)に上訴する意向を示している。

 また、ユベントスはフットボールディレクターを務めるフェデリコ・ケルビーニ(Federico Cherubini)氏が1年4か月の資格停止処分を科されたほか、アンドレア・アニェッリ(Andrea Agnelli)前会長やマウリツィオ・アリバベーネ(Maurizio Arrivabene)前最高経営責任者(CEO)、ファビオ・パラティチ(Fabio Paratici)前フットボールディレクター、パベル・ネドベド(Pavel Nedved)前副会長ら前取締役会のメンバーにも処分が下された。

 資格停止処分の期間はアニェッリ氏とアリバベーネ氏が2年、パラティチ氏が2年6か月、ネドベド氏が8か月。FIGCは、処分の範囲がイタリア国内だけでなく、欧州サッカー連盟(UEFA)や国際サッカー連盟(FIFA)の管轄も含まれるよう求めているとしている。

 他に処分の可能性があったセリエAのサンプドリア(Sampdoria)やエンポリ(Empoli)など8クラブは不問となった。(c)AFP