「国王のベッド」、伝統復活なるか 英戴冠式
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■「国王のベッド」を初めて使うのは…
家族の説明によると、ベッドは当時100ポンド(現在のレートで約1万7000円)で競り落とされた。
歴史家のコリンズ氏は、「一家はベッドが特別で重要なものだと気付いてはいたが、由来については全く知らなかった」と話す。
ベッドは約20年にわたり、一家の日常生活の一部だった。家族の一人は、1965年にこのベッドの上で生まれたという。
その後、王室が買い戻し、修復が施された。イングランドを表すバラ、スコットランドを表すアザミ、アイルランドを表すクローバーで飾られた、ロイヤルレッドとロイヤルパープルの天蓋(てんがい)カーテンも1984年に新調された。天蓋の高さは約3メートルある。
「国王のベッド」は現在、リンジー・ホイル(Lindsay Hoyle)下院議長の決定に基づき、一般公開されている。戴冠式の週末が始まる5月5日からは公開停止となる。
あとは、チャールズ国王がこのベッドを初めて使う国王になるかどうかだ。
コリンズ氏は、どんな決定が下されようと「ベッドは準備できている」と語った。(c)AFP/Sylvain PEUCHMAURD / Justine GERARDY