【4月18日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長は17日、元審判への買収疑惑が調査されている中で、クラブが不正を行おうとしたことは絶対にないと否定した。

 ラポルタ会長はクラブが告発されてから初めてとなる会見で、リーグ首位に立つバルセロナに対する中傷キャンペーンが展開され、クラブが裁判にかけられるのをリーグ責任者が支持したと主張した。

 2時間に及んだ会見では、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)に集まった報道陣に対し、「審判は買収されていないし、彼らの判断に影響を与えようとする試みもなかったのは明白だ」と話し、「競技上のアドバンテージを得るために、バルセロナが試合に不純物を混ぜようとする目的や意図で何かをしたことは一度もない」と強調した。

 バルセロナは今年はじめ、1994年~2018年までスペイン審判技術委員会の副会長を務めていたホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ(Jose Maria Enriquez Negreira)元副会長が所有する会社に合計約730万ユーロ(約10億3000万円)を支払った汚職疑惑が発覚し、先月スペイン検察に告発された。

 ネグレイラ氏への支払いに関し、クラブ側は判定に関する助言などをもらうためだったと弁明。一方、スペイン検察によると、バルセロナはネグレイラ氏が同委員会を去った2018年に支払いを停止しているという。

 ラポルタ会長は問題の支払いについて、「プロスポーツではよくある」リクルートに関する助言などの「スポーツアドバイザリーサービス」を求めたものだったとし、「汚職などの犯罪では絶対にない」と語った。

 また、この支払いが「審判や試合の結果に影響を与える可能性があった」ことをスペイン税務局が証明できていないと主張。「なぜなら、それは不可能だったからだ」とし、「われわれは良いプレーをして勝ちたい。審判の判定で勝つことは望んでいない」と述べた。(c)AFP