スペインの元審判技術委員長、法廷で証言へ 会計不正疑惑
発信地:マドリード/スペイン
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【3月15日 AFP】スペインサッカー連盟(RFEF)の元上層部への捜査の一環として、審判技術委員会の会長を務めたビクトリアーノ・サンチェス・アルミニオ(Victoriano Sanchez Arminio)氏らが捜査対象者として証言することが、14日に明らかになった。
裁判所は捜査を担当する判事に対して、1993年から2019年まで審判技術委員長を務めたサンチェス・アルミニオ氏、さらに元事務局長のラウル・マッソ(Raul Masso)氏を聴取するよう命じた。またRFEFのアンヘル・マリア・ビジャール(Angel Maria Villar)元会長も、捜査対象者として再度証言するよう命じられている。
検察によると、技術委員会には800万ユーロ(約11億5000万円)近い会計上の不一致があることが専門家の調査で明らかになり、そこから、スペインのプロリーグを管轄するラ・リーガ(La Liga)側が支払ったレフェリングのための資金が「本来の目的に使用されていない」疑いが生じた。
捜査は現在、同国1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)が、審判技術委員会の副会長を務めていたホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ(Jose Maria Enriquez Negreira)氏の所有する会社に、多額の金銭を支払っていたことが問題となっている、「ネグレイラ事件」と平行して進められている。(c)AFP