【4月10日 AFP】22-23イングランド・プレミアリーグは9日、第30節の試合が行われ、首位アーセナル(Arsenal)は2点のリードをふいにしてリバプール(Liverpool FC)と2-2のドローに終わった。優勝争いの行方は混沌(こんとん)とし、ミケル・アルテタ(Mikel Arteta)監督はチームが冷徹さを欠いたことを嘆いた。

 アウェーのアーセナルはガブリエウ・マルティネッリ(Gabriel Martinelli)とガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)のゴールで2点を先制し、快勝でリーグ8連勝を飾るかに見えた。

 しかしリバプールも前半のうちにモハメド・サラー(Mohamed Salah)が1点を返して反撃の口火を切ると、後半にサラーがPKを外したが、87分にロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)が同点のヘディングシュートを決めた。その後も逆転のチャンスを連続で迎えたが、アーセナルの守護神アーロン・ラムズデール(Aaron Ramsdale)が奮闘し、チームに勝ち点1をもたらした。

 アルテタ監督は「われわれは試合をものにするだけの冷徹さを欠いた」と話し、「前半のようなプレーが続けられなかったのは大きな教訓だ」と振り返ると、「相手にボールを何度も明け渡し、切り替えの部分で世界一のチームに対して、大きなスペースとトランジションのチャンスを与えてしまった」と続けた。

 アーセナルはこれで、2012年を最後にリバプールとのアウェーゲームでリーグ戦勝利がなく、優勝へ向けた大きなハードルの一つにつまずくことになった。

 2位マンチェスター・シティ(Manchester City)とはまだ勝ち点6の開きがあるが、シティは消化が1試合少なく、今月にはエティハド・スタジアム(Etihad Stadium)での直接対決もあるため、シティに自力優勝の可能性が復活している。

 リバプールは4位と勝ち点12差の8位となっている。(c)AFP/Kieran CANNING