【4月9日 AFP】イラン各地の学校で8日、多数の女子生徒が中毒症状を訴えたと同国メディアが報じた。

 イランでは昨年11月以降、主に女子生徒がガスや毒物で襲撃される事件が相次いでいる。失神したり、入院したりする生徒も出ている。

 国営イラン放送(IRIB)はこの日、地元関係者の話として、石油資源が豊富な南西部フゼスタン(Khuzestan)州にある女子校で、少なくとも60人が中毒症状を訴えたと報じた。

 北西部の東アゼルバイジャン(East Azerbaijan)州アルダビール(Ardabil)でも、5校で多数の女子生徒が中毒を起こしており、被害者は「不安や息切れ、頭痛」の症状を訴えた。州の医療関係者がIRIBに語った。

 イラン労働通信(ILNA)によると、西アゼルバイジャン(West Azerbaijan)州ウルミア(Urmia)でも、多数の女子生徒が体調不良を訴えて病院に搬送された。

 3月7日時点の公式発表では、全国31州のうち25州で約230校が被害を受け、生徒5000人以上が中毒症状を訴えていた。(c)AFP