【4月3日 AFP】フィンランドで2日に実施された議会(定数200)選挙は接戦の末、開票率99%の段階で中道右派の野党・国民連合が48議席を獲得し、勝利宣言を行った。極右のフィン人党は46議席で第2党に躍進、サンナ・マリン(Sanna Marin)首相率いる社会民主党は43議席にとどまり、第3党に転落した。

 得票率は、国民連合が20.6%、フィン人党20.1%、社民党19.9%。

 2019年に世界最年少の34歳で首相に就任したマリン氏は国民連合とフィン人党に祝意を表し、「民意の結果だ」として敗北を認めた。

 国民連合のペッテリ・オルポ(Petteri Orpo)党首(53)は歓声を上げる支持者の前で勝利宣言を行い、連立政権樹立に向けた協議に着手すると述べた。

 オルポ氏は連立協議についていかなる選択肢も排除しないとしており、フィン人党か社民党のいずれかと連立を組む選択肢がある。

 同氏は経済を最優先課題に掲げているが、社民党とは緊縮財政をめぐって対立、フィン人党とは移民や欧州連合(EU)、気候変動問題で意見を異にしている。

 連立協議は難航し、数週間はかかるとみられている。(c)AFP