【3月30日 AFP】フィリピン南部沖でフェリー火災が発生し、少なくとも31人が死亡、14人が負傷し、230人が救助された。当局が30日、明らかにした。

 災害当局によると、火災は29日夜、バシラン(Basilan) 州バルクバルク(Baluk-Baluk)島沖を航行していたフェリー「レディ・メアリー・ジョイ3号(The Lady Mary Joy 3)」で発生。

 同船はミンダナオ(Mindanao)島からスルー(Sulu)州ホロ(Jolo)島に向かっていた。出火に気付いた乗客は海に飛び込んだという。

 バシラン州知事によると、31人の遺体が収容され、うち18人は客室内で見つかった。また、犠牲者の少なくとも3人が子どもで、うち1人は生後6か月の乳児だったという。

 行方不明者の正確な数は分かっていない。同知事は乗船者数について、乗客名簿に記載されていた205人よりも多かったと述べている。

 フィリピンは7000以上の島から成る国で、船舶事故が絶えない。フェリーの規制も甘く、定員超過や事故が頻発する原因となっている。(c)AFP