【3月28日 AFP】ベラルーシ外務省は28日、ロシアの戦術核兵器配備を受け入れざるを得なくなったのは「前例のない」西側からの圧力が原因だと説明するとともに、配備は国際的な合意には違反していないとの認識を示した。

 同省は声明で、「ベラルーシは自国の安全保障と防衛能力を強化する対応を余儀なくされた」とした上で、米国やその同盟諸国から「前例のない」政治的、経済的な圧力にさらされたと説明した。

 一方、配備される核兵器に対する管理権限は持っておらず、核拡散防止条約(NPT)と「決して矛盾しない」と主張。「ベラルーシとロシアの軍事協力は国際法を厳格に順守する形で実施されている」と強調した。

 ロシアがウクライナに侵攻して以降、核戦争の懸念が取り沙汰されているが、軍事専門家はロシアが万一核兵器使用に踏み切った場合でも、強力な核兵器ではなく「戦術的な」小型兵器を投入する可能性が高いとの見方を示している。(c)AFP