【3月26日 AFP】インドのニューデリーで開催中のIBA世界女子ボクシング選手権(2023 IBA Women's World Boxing Championships)で、ウエルター級決勝に勝ち進んでいたアルジェリアのイマン・ヘリフ(Imane Khelif)が「女子と戦わせられない特徴」を持っていることを理由に大会から除外された。

 国際ボクシング協会(IBA)は、23歳のヘリフが「協会の資格基準に満たなかったため」除外されたと発表した。AFPのメール取材に対して、IBAはどのルールに違反したかは答えず、「個人的な医療面でのプライバシー」を理由に挙げた。

 アルジェリアメディアは、テストステロン値が基準を上回っており、検査をパスできなかったと報じている。

 本人はインターネットに投稿された動画の中で、他の女子選手に対して不当なアドバンテージを持っていると言われたと話しつつ、自分は「大きな陰謀」に巻き込まれたと主張。「アルジェリアの国旗が掲げられないように、この国が金メダルを手に入れないように、陰謀がめぐらされている」と語った。

 ヘリフの除外により、決勝にはタイの選手が進出するとIBAは発表している。(c)AFP