【3月24日 AFP】中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は24日、中国企業が外国で収集したデータを政府に提供するよう求めることはないとの見解を示した。米国では前日、中国系動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」の禁止の是非をめぐり、公聴会が開かれた。

 報道官は定例会見で、中国は「これまでもこれからも、企業や個人に外国のデータを収集、提供するよう求めることはない」とし、政府は「データの機密性保護を極めて重視している」と述べた。

 その上で、「米政府はこれまで、ティックトックが自国の安全保障を脅かしているという証拠を提示しておらず、代わりに罪の仮定と(会社への)理屈に合わない抑圧を繰り返している」と批判した。

 ティックトックの周受資(Shou Zi Chew)最高経営責任者(CEO)は23日、米議会下院のエネルギー・商業委員会の公聴会に出席。共和・民主両党の議員から、中国政府とのつながりや、青少年への悪影響について、激しい質問を浴びせられた。

 周氏は、ティックトックを運営する中国IT大手バイトダンス(ByteDance、字節跳動)について「中国政府が所有・管理しているものではなく、民間企業だ」と主張した。(c)AFP