【3月23日 AFP】アルゼンチンがフランスを下して劇的な優勝を飾ったサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)から3か月、今週から2024年の欧州選手権(UEFA Euro 2024)予選が幕を開ける。

 本大会の開催国ドイツは予選を免除され、その他の強豪国が23日からの戦いに挑む中、ここではAFPの注目ポイントを紹介する。

■前回王者イタリア

 カタールW杯出場を逃したイタリアは、イングランドとの注目の再戦で連覇への戦いを始める。前回の欧州選手権決勝では敵地ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でイングランドをPK戦の末に破り、王者に輝いた。

 W杯予選で敗退したものの、ロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督が引き続き指揮を執るチームには新しい顔ぶれも見られ、その中で昨年ティグレ(Club Atletico Tigre)でアルゼンチン1部リーグの得点王に輝いた同国出身の23歳、マテオ・レテギ(Mateo Retegui)が注目を集めている。

 各組上位2か国が予選突破となる中、イタリアはイングランドとともにグループCから勝ち上がるとみられているが、26日にイングランドとの対戦を控えるウクライナが台風の目になる可能性もある。

■新主将エムバペ率いるフランス

 長年キャプテンを務めていたウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)がW杯後に代表引退し、新主将を必要としていたフランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が24歳にしてその役割を果たす準備が整っていると判断し、腕章を託した。

 W杯決勝でハットトリックを達成したエムバペについて指揮官は、「特別な責任を負うためのすべての条件を満たしている」と述べた。

 DFラファエル・バラン(Raphael Varane)も代表引退したフランスでは、24日のオランダとの初戦、続く敵地でのアイルランド戦を前に、新たな顔ぶれが並んでいる。

 イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)でプレーするGKマイク・メニャン(Mike Maignan)が守護神になるとみられる中、MFケフラン・テュラム(Khephren Thuram)が初招集を受けた。リリアン・テュラム(Lilian Thuram)を父に持つケフランとともに、兄のマルクス・テュラム(Marcus Thuram)も代表入りしている。

■新時代のスペイン

 スペインはカタールW杯での惨敗を受けてルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督を解任すると、後任にルイス・デ・ラ・フエンテ(Luis de la Fuente)氏を指名した。61歳のデ・ラ・フエンテ氏は2013年からユース年代の代表指揮官を歴任し、近年はU-21代表の監督を務めていた。

 新指揮官はGKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)を呼び戻すなど大幅な改革を断行。セルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)が代表引退し、ジョルディ・アルバ(Jordi Alba)も招集外となったため、2012年の欧州選手権を制覇したメンバーはいなくなった。

 グループAのスペインは予選初戦でアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)を負傷で欠くノルウェーと対戦し、2戦目は敵地でスコットランドと相まみえる。

■ポルトガルがロナウド招集

 カタールW杯後にサウジアラビアへ移籍したことで、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の代表キャリアは終わりを告げたと考えた人々にとって、38歳の同選手がロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)新監督の初陣に招集されたことは驚きをもって迎えられた。

 マルティネス新監督はロナウドの招集について、「私は年齢を見ていない」と述べている。

 ロナウドはすでに代表戦通算118ゴールで男子の世界記録を保持しており、欧州男子選手最多出場記録の196キャップは、クウェート代表のバデル・アルムタワ(Bader Al-Mutawa)と並んで歴代最多タイの出場記録となっている。

 ロナウドは、リヒテンシュタイン戦とルクセンブルク戦で出場記録を更新するとともに、さらにゴール数を伸ばすことが期待されている。

 2016年大会の王者ポルトガルはグループJに入り、アイスランドやスロバキア、ボスニア・ヘルツェゴビナと対戦する。

■ベンチにも新しい顔ぶれ

 新指揮官を迎えて予選に臨むチームは、スペインやポルトガルだけではない。

 オランダはW杯後に退任したルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)前監督の後任に、ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)氏が復帰。

 ポルトガルを8年率いたフェルナンド・サントス(Fernando Santos)氏はポーランドの指揮を執り、マルティネス氏が去ったベルギーではドメニコ・テデスコ(Domenico Tedesco)氏が新監督になった。

 また、2016年大会で北アイルランドを16強に導いたマイケル・オニール(Michael O'Neill)監督が、同チームで2度目の指揮を執ることになった。(c)AFP