生理について教えるのは6年生以上に 米フロリダ州で審議
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【3月20日 AFP】米フロリダ州議会は、性教育に対する州の管理強化の一環として、女性の生理について学校で教える対象を小学6年生以上とする法案を審議している。
共和党のスタン・マクレーン(Stan McClain)議員が提出した法案は、「後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)や性感染症、保健教育」について授業で教える対象を6〜12学年にすべきだと唱えている。これらの学年には一般的に12〜18歳の児童・生徒が該当する。
初潮の平均年齢は10〜15歳だが、中には9歳で迎える女子もいる。
民主党のアシュリー・ガント(Ashley Gantt)議員が小委員会の公聴会で、教師に11歳以下の女子児童と生理について話さないようにさせるつもりかとマクレーン氏に問いただしたところ、同氏は「そういうことになるだろう」との回答を繰り返した。
同法案は、小委員会で13対5で可決された。
米NPO「家族計画連盟フロリダ連合(Florida Alliance of Planned Parenthood Affiliates)」の政策問題担当者、アニー・フィルコウスキー(Annie Filkowski)氏は、年少の児童が教師と生理について話し合うことを禁じるのは、ばかげていると非難した。
フロリダのロン・デサンティス(Ron DeSantis)州知事は、2024年の米大統領選の共和党候補指名争いでドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の有力対抗馬と目されている。共和党が過半数を占める同州議会はこれまで、学校におけるジェンダーや性的指向に関する話し合いを制限し、また公立学校で多様性を重視する取り組みを減らす法案を多数可決している。(c)AFP