【3月18日 AFP】イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレス(Crystal Palace)は17日、パトリック・ビエラ(Patrick Vieira)監督(46)を解任した。クラブは直近のリーグ戦14試合で1勝の不振に陥り、降格危機に直面している。

 2023年に入って未勝利のクリスタルパレスは、現在リーグ12位につけているが、降格圏とはわずか3ポイント差となっている。下位9チームは5ポイント差以内にひしめいており、シーズンが残り数か月となる中で重圧が増していた。

 現役時代にはアーセナル(Arsenal)でプレーし、フランス代表としてW杯(World Cup)制覇も経験したビエラ監督は、ロイ・ホジソン(Roy Hodgson)前監督(75)の後任として2021-22シーズンからクリスタルパレスの指揮を執り、エキサイティングなサッカーで高い評価を受けた。

 しかし、クラブは今季27試合でリーグワースト4位の21得点にとどまっているほか、直近も3連敗を喫していた。

 今週末に行われる首位アーセナルとのアウェー戦では、チームのU-21を率いるパディ・マッカーシー(Paddy McCarthy)監督が指揮を執る。クラブは後任について現在検討中としているが、元イングランド代表監督で2021年に勇退したホジソン氏が、今季終了までの短期間であっても指揮を執る可能性があると報じられている。

 今季のプレミアリーグで解任された指揮官はこれで9人目で、リーグ最多タイ記録となった昨季の数字まであと1人に迫っている。(c)AFP