【10月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレス(Crystal Palace)を率いるパトリック・ビエラ(Patrick Vieira)監督が25日、黒人選手に指導者転身の機会や、サッカー界での幹部レベルの仕事をもっと与えてほしいと訴えた。

 プレミアリーグでは黒人選手の割合が43パーセントを占めるが、黒人指揮官はビエラ監督一人しかいない。前週「ブラック・フットボーラーズ・パートナーシップ(Black Footballers Partnership)」という団体が出した報告書では、イングランドサッカー界の幹部とリーダー層、オーナー陣に占める黒人の割合はたったの1.6パーセントであることが明らかにされた。

 アーセナル(Arsenal)で主将を務め、フランス代表としてW杯(World Cup)制覇も経験したビエラ氏は、英BBCに対し「世界の5大リーグに目を向け、1部や2部の黒人監督の数を見ると、十分ではない」と話した。

 ビエラ監督は、「機会が欠けている。黒人選手たちが意思決定する人たちともう少しつながる要素が欠けている」と語り、「全体として、力を発揮したり、フロント入りしたりするために扉が開かれていないと感じている」と続けた。

「私たちには、他の人たちと同じ優れた力があることを示す機会がもっと必要だ」 (c)AFP