【5月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレス(Crystal Palace)を率いているパトリック・ビエラ(Patrick Vieira)監督が、19日に行われたエバートン(Everton)戦後に相手サポーターを蹴ったとみられる件で、おとがめなしとなった。

 英マージーサイド警察(Merseyside Police)は前週、エバートンがパレスを3-2で下して1部残留を決めたこの試合の後、ピッチ上で起きた「言い争い」について捜査していると述べていた。

 同警察は23日、発表文の中で「われわれはエバートンFCと連携して利用可能なCCTV(防犯カメラ)の映像を全て集め、目撃者に話を聞いた」と記した。

「警官が関与した二人の男性を聴取した結果、正式に訴えたり、訴追を支持したりする機会は却下された」

 ビエラ監督は、0-2からの逆転勝利を収めて残留を決め、大喜びのエバートンファンにからかわれていた。

 イングランドでは相次ぐファンの乱入がシーズン終盤を台無しにしており、選手や首脳陣の安全性が懸念されている。

 前週末に行われたチャンピオンシップリーグ(2部)の昇格プレーオフ準決勝では、シェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)のキャプテンを務めるビリー・シャープ(Billy Sharp)に頭突きをしたとして、ノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)のファンが収監された。

 また、22日のプレミアリーグ最終節でマンチェスター・シティ(Manchester City)がアストン・ビラ(Aston Villa)に勝利して優勝を決めると、試合後にはピッチに乱入したシティのファンがビラのGKロビン・オルセン(Robin Olsen)に暴行を加えていた。(c)AFP