【3月14 AFP】日本プロ野球(NPB)の横浜DeNAベイスターズ(Yokohama DeNA BayStars)は14日、性的暴行疑惑で1月に米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)を解雇されていたトレバー・バウアー(Trevor Bauer)投手と1年契約を結んだと発表した。

 バウアーはベイスターズの公式サイトに投稿された動画で、「今シーズン、ベイスターズでプレーができることになり、非常に興奮しています。日本プロ野球界でプレーをすることは私の夢であり、その夢をファンの皆さんの前でお見せすることができる球団として、ベイスターズ以上のチームはないと思っています」と語った。

 チームを率いる三浦大輔(Daisuke Miura)監督も、今回の移籍に関して「非常に興奮している」とバウアーに語りかけ、「世界中の反応もすごいと思う」と語った。

 バウアーは2020年シーズンにナ・リーグのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)を受賞し、フリーエージェント(FA)の目玉として2021年シーズンの開幕前にドジャースと契約した。

 しかし、合意の上で性行為していた際に相手が意識を失うほど首を絞めたり頭部を殴ったりしたとして、女性が接近禁止命令を求めて提訴した2021年6月以降、登板していない。疑惑については否定しており、これまで刑事責任も問われていない。

 一方、米大リーグ機構(MLB)はバウアーを休職扱いにした後、調査で同選手がドメスティックバイオレンス(DV)・性的暴行・児童虐待に関連するリーグ規定に違反したことが判明したとして、2年間の出場停止処分を科した。

 昨年12月には仲裁人による裁定で処分期間が324試合から194試合に短縮された中、ドジャースは「入手可能な全ての証拠を幅広く検討」した末、その翌月にバウアーとの関係を断ち切っていた。(c)AFP