【1月7日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は6日、女性への暴行疑惑をめぐる出場停止処分が終了となったトレバー・バウアー(Trevor Bauer)投手を放出すると発表した。チームはMLBの規則の下、同選手のロスター復帰あるいは放出の選択を6日までに決めることになっていた。

 バウアーは昨年12月、中立の仲裁人によって処分期間が当初の324試合から194試合に短縮された。しかし、ドジャースは球団の公式ツイッター(Twitter)に投稿した発表文で、「慎重に検討した結果、もはや彼を当球団の一員とはしないことに決めた」と説明した。

 バウアー自身もツイッターでコメントを発表し、5日の時点ではドジャースから復帰を望んでいると告げられたことを明かした。

「2週間かけて球団への復帰について話し合った後、きのう(5日)もアリゾナでドジャースの幹部と面会し、復帰して今季チームのために登板してほしいと言われた」

「きょうの球団の決断は残念だが、ドジャースのクラブハウスから受けた多大なサポートに感謝している。選手たちの健闘を祈るとともに、別の場所で戦うことを楽しみにしている」

 今月32歳の誕生日を迎えるバウアーは、2020年シーズンにナ・リーグのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)を受賞し、フリーエージェント(FA)の目玉として2021年シーズンの開幕前に3年総額1億200万ドル(当時約108億円)でドジャースと契約した。

 他のチームが獲得に名乗りを上げれば、バウアーは2023年シーズンの開幕から登板できることになっている。(c)AFP