【3月14日 CNS】2023年には中国の20以上の省で公務員採用試験の筆記試験が行われ、多くの省では公務員の採用計画を拡大し、採用政策は大学卒業生や末端組織の人々に傾斜を課している。過去数年間の採用状況と受験状況を整理すると、公務員試験への関心は高く、国家試験や省試験が年々拡大し、受験者数は増加し続けている。

 今年、若者たちが受験する際に重視するのは、依然として「安定性」と正規採用枠なのだろうか?

 国家公務員局のウェブサイトに掲載された情報によると、2023年の国家試験は3万7100人の採用を計画しており、2022年に比べ18.7%増加している。これは、国家試験が4年連続で拡大されたことを意味する。

 1月8日、2023年の国家試験が開始された。この年、実際の受験者数は152万5000人で、参加率は約78.3%であり、試験を受けた人数と採用計画数の比率は約41:1だった。

 競争率について、蘇州大学(Soochow University)政治・公共管理学院の銭玉英(Qian Yuying)教授は、近年、さまざまな要因が重なり、就職が難しくなっているため、受験生は試験機会をますます大切にするようになっていると語った。「過去の多くの受験生が試しに受験していただけだったとすれば、今は退路を断ち最後まで全力で立ち向かう決意を持ち、猛勉強している」と述べた。

 華図教育研究院(Huatu)の劉有珍(Liu Youzhen)専門家は、近年、国家公務員試験や地方公務員試験の枠の拡大が進んでいると述べた。特に大学の卒業生にとっては多くの利点があるが、競争も激化していると指摘した。また、修士課程を受ける人数も増え続けており、多くの受験者が公務員試験や修士課程入学試験など、複数の試験の準備を行っている。

 大学卒業後に公務員試験を受けるべきかどうかについて、中国人民大学(Renmin University of China)公共管理学院組織・人的資源研究所の劉昕(Liu Xin)教授は、受験生は、具体的な部署や職場の環境に馴染めるか、また、その仕事が個人のキャリア開発の期待を満たせるかを考える必要があると述べた。

「公務員は複雑な行政システムに属しており、地域や種類、異なる階層の党・政府機関で働く公務員の仕事の要件や、作業環境は実際には大きく異なる」。劉昕教授は、公務員の仕事は非常に煩雑で、突発的な状況に対処することは容易ではないと指摘した。

 また、銭玉英教授は、過去には、固定された正規採用枠と給与待遇が多くの受験生が公務員試験を受ける理由の二つだったが、現在は、国家公務員の福利厚生や管理方式の改革に伴い、一部のポストが終身雇用制から契約制に変わるかもしれないと指摘した。

「したがって、今の受験者は安定性だけでなく、自分の夢、抱負やキャリア開発の見通しを求めているのだ」と、銭玉英教授は語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News