【3月5日 AFP】中東エルサレム(Jerusalem)の旧市街で3日、チャールズ英国王(King Charles III)の5月6日の戴冠式に使われる聖油が聖職者の祝福を受けた。

 聖油はオリーブ油やバラ、オレンジブロッサムなどで作られている。バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)によると、1953年のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の戴冠式で使われたものと同じ原料が使われ、数百年にわたる伝統製法に基づいている。

 祝福の儀式は、イエス・キリスト(Jesus Christ)が埋葬されたとされる聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)で行われた。

 エルサレム総主教(Patriarch of Jerusalem)テオフィロス3世(Theophilos III)と、聖公会エルサレム教区のホサム・ナウム(Hosam Naoum)大主教が儀式を執り行った。

 聖油は、装飾が施された銀器に入れられた。城壁に囲まれた旧市街を見下ろすオリーブ山(Mount of Olives)にある昇天教会(Monastery of the Ascension)と、マグダラのマリア教会(Monastery of Mary Magdalene)の果樹園で収穫されたオリーブの実が使用されている。

 マグダラのマリア教会には、チャールズ国王の祖母に当たるギリシャのアリス妃(Princess Alice of Greece)が埋葬されている。

 英国国教会のジャスティン・ウェルビー(Justin Welby)カンタベリー大主教(Archbishop of Canterbury)は聖油について、チャールズ国王の家族と聖地とのつながりを反映していると述べた。また、「戴冠式と聖書、聖地の深い歴史的つながりも表している」としている。

 戴冠式はウェルビー大主教が執り行う予定。(c)AFP