【2月15日 AFP】英王室は14日、5月に行われるチャールズ国王(King Charles III)の戴冠式で、カミラ王妃(Queen Consort Camilla)が国王ジョージ5世(King George V)の妻メアリー王妃(Queen Mary)の冠を着用すると発表した。

 冠はメアリー妃が1911年、ジョージ5世の戴冠式のために発注した。戴冠式で王妃が冠を新調せず、既存の物を使うのは近年では初めてだという。「持続可能性と効率性」を考慮したとしている。

 冠には、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)に敬意を表し、1905年に南アフリカで見つかった世界最大の原石からカットされたダイヤモンド「カリナン(Cullinan)」が数個あしらわれる。

 カリナンはエリザベス女王の個人コレクションの一部で、女王はブローチとして愛用していた。

 チャールズ国王はウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で行われる戴冠式で、英王室の至宝「聖エドワード王冠(St Edward's Crown)」を着用する予定。(c)AFP