【3月4日 AFP】ラグビーニュージーランド代表のアーディ・サベア(Ardie Savea)は3日、スーパーラグビー・パシフィック(2023 Super Rugby Pacific)の試合中に相手選手に向かって首をかき切るジェスチャーをしたことについて謝罪した。

 29歳のサベアはこの日、ハリケーンズ(Hurricanes)の主将としてメルボルン・レベルズ(Melbourne Rebels)戦に出場。前半の終盤に両チームが小競り合いを起こすと、主審はサベアが状況を「エスカレート」させたとしてイエローカードを提示。その直後、サベアは相手選手のライアン・ローレンス(Ryan Louwrens)と口論になり、自分の喉元に親指を滑らせるジェスチャーを見せた。

 これに対し、レベルズのリース・ホッジ(Reece Hodge)は即座に主審に抗議し、サベアのローレンスへのジェスチャーは「殺すぞ」と脅すものだとしてより厳しい処分を求めた。

 サベアは自制心を失ったことを認め、自分の行動を悔やんでいると説明。試合後のテレビインタビューで「自分が見せたジェスチャーについて、ファンが激怒しているのは理解できる」とし、「子どもたちが見ているのに熱くなってしまった。これは普段の自分とは違う。だから、まずは非を認めて謝罪する」と述べた。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)として通算70試合に出場し、世界屈指のプレーヤーと評価されているサベア。試合後には父親から叱られたことや、この日は母親も観客席にいて、「普段はああいう感じではないから、大丈夫かと聞かれた」ことも明かした。

 サベアはこの問題で大会から処分を科される可能性があり、次週にブルーズ(Blues)との大一番が控えている中で、ハリケーンズの指揮官にとっては不安材料となっている。(c)AFP