【3月4日 AFP】世界銀行(World Bank)は3日、トルコ南部で先月6日に起きた大地震と余震について、隣国シリアの直接的な被害額が51億ドル(約7000億円)に上るとの試算を明らかにした。

 被害額はシリアの国内総生産(GDP)の約10%に相当。住宅への直接的な被害が半分近く、インフラへの被害が18%を占めた。ただし、今回の報告書には生産・事業活動の中断など、幅広い経済的な影響は含まれていないとしている。

 県別では、最も深刻な被害を受けたアレッポ(Aleppo)県が被害額の45%を占めた。次いでイドリブ(Idlib)県、ラタキア(Lattakia)県となっている。

 世銀は、2月20日の地震で被害が拡大し、余震が続いていることから、被害額はさらに増える可能性が高いとしている。(c)AFP