【2月28日 AFP】世界銀行(World Bank)は27日、トルコ南部で起きた6日の大地震と余震による同国の被害額は340億ドル(約4兆6300億円)を上回るとの推計を公表した。2021年の国内総生産(GDP)の4%に相当するという。

 復興費用については、直接の被害額の2倍に達する可能性があるとしている。シリア北部の被害額に関しては、28日に公表する予定。

 世銀は、現在も余震が続いていることから、被害総額はさらに膨らむ可能性があると警告。トルコ担当責任者のウンベルト・ロペス(Humberto Lopez)氏は、「今回の災害は、トルコが直面している地震被災リスクが高いことに加え、公共および民間インフラの耐震性強化の必要性を再認識させるものだ」と述べた。

 世銀によると、一時的に家を失っている人は推計125万人。被害額の内訳は、住宅が約53%、非居住用の建物が28%、道路・橋などのインフラが19%となっている。(c)AFP