【2月28日 AFP】ウクライナのキリロ・ブダノフ(Kyrylo Budanov)情報局長は27日放送の米メディアとのインタビューで、中国がロシアに武器供与を検討しているとの米国の主張を否定し、「議論の兆しもない」と強調した。

 米政府高官らは最近、中国がロシアに対し殺傷兵器の供与を検討していることを「確信」しており、供与を断念するよう外交的圧力を強めていると述べていた。

 ブダノフ氏は米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューで、米国の主張に同意しないとし、「現時点では、中国がロシアへの武器供与に合意するとは思えない」「そのような議論の兆しさえもない」と述べた。

 米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は今月、中国がロシアへ武器供与を検討しているとし、懸念を示した。中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ(William Burns)長官も26日のインタビューで、中国は供与を検討中としていた。

 ロシアの武器調達先についてブダノフ氏は、確認が取れない北朝鮮を除いては、「実際に何らかの供与をしているのはイランだけだ」と述べた。(c)AFP