【2月25日 AFP】世界保健機関(WHO)は24日、カンボジアで11歳の少女がH5N1型の鳥インフルエンザウイルスに感染して死亡し、父親も陽性と判明したと明らかにし、懸念を表明した。

 カンボジア保健省によると、少女は16日に発熱、せき、喉の痛みなどの症状を示し、22日に死亡した。当局は、少女と接触した12人から検体を採取し、24日に49歳の父親が陽性と判明したが無症状だと発表した。

 WHOは、その他の接触者の検査結果を含め、カンボジア当局と密に連絡を取り合っているとした。

 鳥インフルは通常、人には感染しないが、感染した鳥に直接触れたりした場合、まれに感染することがある。

 カンボジア当局は、少女と父親が感染した鳥に触れていたかを確認しており、親子の地元である東部プレイベン(Prey Veng)州の集落付近で見つかった複数の野鳥の死骸についても検査を進めている。

 WHO当局者は会見で、カンボジアのケースが人から人への感染なのか、感染した同じ鳥に触れたのかを判断するのは「時期尚早だ」としている。(c)AFP