【2月24日 CNS】ライブ配信のために求人をする企業がある一方、ライブ配信で求人を行う企業もある。各地で専用のバスや列車、飛行機を配置して「人材争奪戦」が展開される一方、ライブ配信による職種の宣伝や採用などのオンライン「人材争奪戦」も激化している。

 雇用の需要が高まり、労働者が早く仕事に復帰していることから、中国の労働市場は春節(旧正月、Lunar New Year)が終わった時点で、加速度的に回復し始め、「双方が繁栄する」傾向がみられる。

 最近、省をまたいだ「人材争奪戦」が注目を集めており、多くの地域で専用の車両や列車、飛行機などが手配され、労働者の復職を支援している。

「人材争奪戦」のシーンは、オンラインのライブ配信でもみられている。
 
 中国新聞網傘下の中新経緯(Economic View)によると、ライブ配信による職種の宣伝や採用が、多くの地域で一年の始まりの流行りの行動になっている。例えば、1月29日、河南省(Henan)葉県(Ye)では、10社の企業が参加し、1500件以上の求人があった新春オンライン就職説明会が開催され、300人以上が初期的な就業意向を示した。

 実際、春節連休にもかかわらず、オンライン上で稼働し続けている求人ライブ配信ルームもあった。中新経緯が中国のショート動画アプリ大手の「快手(Kuaishou)」から入手した情報によると、1月10日から1月31日まで、快手快聘はブルーカラー層の雇用を狙う「新春募集会」を開催した。45万近くの職位をオンラインで提供し、延べ30万回近くのオンライン募集を行ったという。仕事始めの1月28日、快聘の「新春募集会」の単日履歴書投稿数は50万件を突破した。

 立臻科技は、江蘇省(Jiangsu)昆山市(Kunshan)にある科学技術製造企業で、同社の快手アカウント担当者によると、年明け最初の求人ライブ配信は、約1000万人が視聴し、約1万件もの応募書類が提出され、履歴書を提出してからわずか3日後に就職先に着任した者もいたという。

 新年を迎え、各地で繰り広げられる「人材争奪戦」は、一方では春節明けが労働者の求職活動の「黄金期」であるため、採用競争に勝利するためには早期に募集を開始する必要がある。そして、もう一方の理由は、長期間にわたって続いている企業、特に製造業の採用難の問題があるためだ。 メディアの報道によると、多くの企業は、最近の注文増加に伴い、基礎的な職種の採用が増加したことや、春節連休後の今年の成長に対する自信が高まり、今後の生産拡大に備えて人材を確保する必要があったことなどが、労働市場の需要増加につながっているという。

 多くの地方の人事市場担当者は、企業の雇用と求職者の需要は、元宵節(2023年2月5日)後にピークに達すると予想している。(c)CNS/JCM/AFPBB News