左上からYouTuber「デウォルヒャン」、入試オタクマスコット「シドク兄さん」、ゼペット、ボンディ(写真=デウォルヒャン放送キャプチャー、入試オタク提供、ゼペットホームページキャプチャー、ボンディホームページキャプチャー)(c)NEWSIS
左上からYouTuber「デウォルヒャン」、入試オタクマスコット「シドク兄さん」、ゼペット、ボンディ(写真=デウォルヒャン放送キャプチャー、入試オタク提供、ゼペットホームページキャプチャー、ボンディホームページキャプチャー)(c)NEWSIS

【02月23日 KOREA WAVE】「Z世代」(1990年代半ば以降生まれ)の特徴の一つが、仮想現実やキャラクターを身近なものとして受け入れる点だ。韓国でもZ世代が楽しむ文化には2Dまたは3Dキャラクターが欠かせず、若い世代の間で「バーチャルユーチューバー」が人気を集めているのもこうした特性と無関係ではなさそうだ。

バーチャルユーチューバー(Vチューバー)は、画面上でキャラクターとして活動する放送人といえる。個人情報を出さず、特定のキャラクターやコンセプトで自分のアイデンティティーを作っていく。

◇日本で始まる

コンテンツ業界によると、Vチューバー文化は2016年ごろ日本で始まったが、現在は韓国内にも▽デウォルヒャン▽プホ▽ヨンダ――ら人気Vチューバーがいる。バーチャルアイドルの「イセドル(異世界アイドル)」や「レボリューションハート」もさまざまな方面で活躍しており、市場は引き続き拡大する見通しだ。

また、ユーチューブチャンネル「入試オタク」のマスコット「シドク兄さん」のように特定キャラクターを前面に出してZ世代視聴者に親近感を植え付ける例もある。

シドク兄さんはフォトショップで描いた挿絵に男性の声を吹き込んで製作される。「大峙洞(テチドン)研究所で作られた入試コーディネート用人工知能(AI)だが、国内入試の仕組みに疑問を持ちユーチューバーに転向した」というコンセプトを持っている。

架空のキャラクターに過ぎないが、コメント欄では「シドク兄さん、ありがとう」「シドク兄さん、こういう映像も作ってくれるだろうか」などと実在の人物に接するかのような反応が見られる。

「入試オタク」は「今後“シドク兄さん”でバーチャルユーチューバーのように2Dライブ機能を活用する計画がある。ティックトックチャレンジなどショートフォームコンテンツにまで領域を拡張したい」と話した。

◇アバターで活動

Z世代はこのようにキャラクターを消費するだけでなく、直接自分のアバターを作って仮想空間で活動することもある。いわゆる「キャラクターベースのメタバースプラットフォーム」である。

「ネイバーZ」で運営する3Dアバター製作アプリ「ゼペット」が代表的だ。ゼペットはAIや増強現実(AR)技術を利用して、ユーザーの実際の姿と類似したアバターを生成する。

シンガポールのスタートアップ企業「メタドリーム」で開発した「ボンディ」も最近人気を集めている。多様な外見を選択でき、ユーザーが望むようにアバターを飾ることができる。最大50人の友人を登録し、仮想空間内でコミュニケーションできるのも特徴だ。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News