【2月18日 CNS】中国商務部の盛秋平(Sheng Qiuping)次官は記者会見で「国内需要の拡大と消費推進策により、消費の回復が加速している」と述べ、2023年の消費は着実に発展する傾向を見せているとの見解を示した。

 盛氏は「今後、グリーン(環境)、スマート(IT)、健康、ブランド、ファッション分野の消費拡大を重点的に進めていく」と説明した。

 ポイントの一つ目は、消費市場の安定だ。自動車、家電、家具、飲食を柱と位置づけ、自動車では新エネルギー車(NEV)の購入を支援するほか、中古車の流通を拡大していくとしている。また、グリーンでスマートな家電を地方都市に普及させ、家電の消費を促進していく。さらに飲食などの業界を支援して消費の回復を加速させる。

 二つ目は、イノベーションを重視して消費を刺激していく。インターネットの生中継で商品を販売する「ライブコマース」などの新しいモデルの健全な発展を促進し、デジタル変革を促進する。第6回中国国際輸入博覧会や第3回中国国際消費財博覧会などの主要な展示会を消費促進の機会として活用していく。

 三つ目は、消費者を中心として都市の建設を進めていく。歩行者専用の道路やスマートビジネス地区などを設立し、職住一体型の生活圏構築を加速することで、住民の生活をより便利にしていく。

 盛氏は「国内需要の拡大と消費拡大に向けた努力によって、オフライン消費の回復が加速している。今年の消費は着実な発展傾向を示すだろう」と語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News