【2月16日 AFP】ドイツのロベルト・ハーベック(Robert Habeck)副首相は15日、スイスが独製自走式対空砲「ゲパルト(Gepard)」用砲弾のウクライナへの供給を拒んでいると非難した。

 ハーベック氏は週刊紙ツァイト(Die Zeit)のインタビューで「砲弾を保有しているにもかかわらず、歴史的な理由からウクライナへの供給に消極的な国がある」「わが国はスイスと交渉中だが、はっきりさせておく。なぜスイスがゲパルト用砲弾を提供しないのか理解できない」と述べた。

 ドイツはロシアに侵攻されたウクライナへの軍事支援の一環として、ゲパルトとその砲弾を供与した。だが、砲弾の国内生産量には限りがあるため、スイスに同国製砲弾のウクライナへの供与を承認するよう求めている。

 しかし、スイスはこれを認めれば中立性を損なう恐れがあるとして拒否した。

 北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は13日、ウクライナの弾薬消費速度はNATO諸国の生産速度を上回っていると警告した。(c)AFP