ロシア選手、五輪出たいなら侵攻非難を キーウ市長
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【2月14日 AFP】ウクライナの首都キーウの市長でボクシング元世界チャンピオンのビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)氏は13日、ロシアのスポーツ選手が2024年パリ五輪に参加したいならウクライナ侵攻を公の場で非難する必要があるとの考えを示した。
ロシアは侵攻を受け、多くの国際大会から締め出されている。同盟国ベラルーシも、自国領内からのロシア軍部隊の進軍を容認したため、同様に排除されている。
ただウクライナ政府は、国際オリンピック委員会(IOC)が先月、両国の選手が中立の立場でパリ五輪に参加する「道筋」を検討していると発表したのに猛反発し、大会のボイコットを示唆した。
クリチコ氏はAFPに、「ロシアとベラルーシの選手は戦争にノーと言わなければパリ五輪に参加できない」と語った。選手に対しては「この無意味な戦争をやめるよう自国政府に声を上げてほしい」と訴えた。
IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が12日、ウクライナの選手が味わっている「悲しみや苦しみ」を共有しているとする一方で、国際スポーツ大会に誰が参加するかは政府が決めることではないと述べたことについては、「戦争に関しては賛成か反対か」のいずれかしかないと主張。
「バッハ氏を喜んでウクライナに招待する。破壊された街を自分の目で見て、どれだけの人が殺されたかを直視してほしい」「バッハ氏は理解していない。ロシアをめぐりいい加減な態度を取っている」と批判した。(c)AFP