【2月12日 AFP】ロシアのオレグ・マティツィン(Oleg Matytsin)スポーツ相は11日、ウクライナが2024年パリ五輪からロシアの選手を除外するよう呼び掛け、これに数か国が賛同していることに対して、「受け入れられない」と話した。

 ロシアの国営通信が引用したコメントの中で、マティツィン氏は「選手が国際大会に参加する条件を指図しようという試みは、まったくもって受け入れられない」と非難し、「国際スポーツと国際五輪ムーブメントの団結を破壊しようという、あからさまな欲望が見て取れる」と話した。

 ロシアとベラルーシの選手の五輪参加をめぐっては、国際オリンピック委員会(IOC)が先月、両国の選手が中立旗の下でパリ五輪に出場できる「道筋」を検討していると発表すると、これにウクライナ側は猛反発している。

 IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、大会ボイコットを呼び掛けるウクライナの姿勢は、五輪の「原則」に違反していると話したが、その後にウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は改めて除外を呼び掛け、「テロ国家の代表の存在は、それだけで暴力や無法の体現になる」と主張した。(c)AFP