【2月12日 AFP】サッカーカナダ女子代表が11日、女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)まで半年を切った中、不平等と資金不足に抗議してストライキを起こした。

 女子チームは「われわれは疲れている。公正で平等な扱いを求める闘いを続けなくてはならないことに疲れている」と発表。主将のクリスティン・シンクレア(Christine Sinclair)はツイッター(Twitter)に「もうたくさん」と書き込み、男子代表も女子代表を「心から支持する」と発表した。

 シービリーブス・カップ(2023 SheBelieves Cup)を前に、現在は米フロリダ州オーランド(Orlando)に滞在している女子チームは、2023年の予算の「大幅削減」を懸念し、練習や試合を一切行わないことを決断した。チームは「女子サッカー史上最大の大会まで6か月を切った中、カナダサッカー協会(CSA)が依然として代表チームをサポートする能力を欠いているせいで、W杯へ向けた準備と女子代表プログラムの今後の成功が危うくなっている」と述べている。

 これに対して協会は、SNSで「女子代表への平等な支払いを中心に、交渉を行っている。われわれは交渉なしには、いかなる取引にも応じない」とコメント。12日に選手と会う予定だと話した。一方で選手側は、協会とは1年以上にわたって交渉を続けてきたが、いまだに「中ぶらりん」の状態にあると話している。

 女子W杯は7月20日から8月20日にかけて、オーストラリアとニュージーランドで行われる。(c)AFP