【6月6日 AFP】5日に予定されていたカナダ対パナマのサッカー国際親善試合が、キックオフのわずか数時間前に中止となった。カナダサッカー協会(CSA)が新たに提案した労働契約に対して、代表選手がストライキを起こしたことが理由だという。

 協会はツイッター(Twitter)で、バンクーバーのBCプレイス・スタジアム(BC Place Stadium)で予定されていた試合が中止になったことを短く発表した。一方で男子代表チームは発表文で、2日に協会側から提示された契約を選手が拒否し、試合が中止になったと話している。

 この発表によれば、今年36年ぶりにW杯(2022 World Cup)を戦う男子代表と協会の話し合いは3月から続いていたが、協会は交渉を「不必要に引き延ばした」末、2日に最初の契約内容を提示。「協会は2日夜まで待ってから時代遅れのオファーを提示し、事務局長と会長と初めて連絡がついたのは4日の午後4時だった」という。

「こうした理由から、われわれは不本意ながら、本日のパナマ戦でプレーしない決断を下した。今はカナダサッカーの未来のために、はっきりした姿勢を示すべきときだ」

 選手は「女子代表チームとの平等な構造」も要求し、試合の出場給とW杯の賞金の平等な分配、そして女子サッカーの国内リーグの発足を求めている。(c)AFP