【2月11日 AFP】トルコとシリアを襲ったマグニチュード(M)7.8の地震で、発生から100時間を超えた10日、がれきの下から子どもが奇跡的に救出される事例が相次いだ。

 災害現場では、水分不足や寒さにより、72時間が過ぎると生存率が大幅に低下する。両国の当局者や医療関係者によると、これまでに確認された死者はトルコで1万9388人、シリアで3377人で、計2万2765人となった。

 シリア国境に接するトルコ南部ハタイ(Hatay)県では、地震発生から108時間後に母親と子ども3人が救出される様子がテレビ放送された。

 同県ではこの日、これとは別に3歳の子どもが救出された。前日の9日には、生後10日の赤ちゃんとその母親が90時間ぶりに生還している。

 現地のAFP記者によると、シリア北部アレッポ(Aleppo)県にある反体制派の町ジンディレス(Jindayris)では、6歳の男児が4日ぶりにがれきの下から救出された。救助隊によれば、男児のきょうだい1人が遺体で見つかり、残る家族は今も行方不明となっている。(c)AFP