【2月10日 AFP】6日にトルコ南部のシリア国境付近で起きた大地震の犠牲者は増え続けており、21世紀に起こった犠牲者の多い地震の一つとなった。

 犠牲者の多い大地震をまとめた。

■23万人:東南アジア(2004年)

 12月26日、インドネシア・スマトラ(Sumatra)島沖でマグニチュード(M)9.1の地震が発生。津波が東南アジア各国を襲い、死者はインドネシアの17万人を含む23万人以上となった。

■20万人:ハイチ(2010年)

 1月12日、ハイチの首都ポルトープランスと周辺地域をM7の強い揺れが襲った。

 20万人以上が死亡し、150万人が家を失った。もともと脆弱(ぜいじゃく)だったインフラが壊滅的被害を受けた。

■8万7000人:中国・四川(2008年)

 5月12日、四川(Sichuan)省を震源とするM7.9の強い地震が発生。8万7000人以上が死亡した。うち5335人が学生・生徒だった。

 7000校の校舎が激しく損傷した一方、近隣の建物は被害が少なかったことから、手抜き工事や汚職批判が起こった。

■7万3000人:パキスタン・カシミール地方(2005年)

 10月8日に発生した地震で7万3000人以上が死亡した。死者の多くはパキスタンのカイバル・パクトゥンクワ(North-West Frontier Province、旧北西辺境)州と係争地カシミール(Kashmir)の同国が実効支配する地域に集中していた。

 約350万人が家を失った。

■3万1000人:イラン・バム(2003年)

 12月26日、イラン南東部でM6.6の地震が発生。日干しれんが造りの建築で知られる街バム(Bam)が壊滅的被害を受け、少なくとも3万1000人が死亡した。

 バムのインフラの8割が損傷し、世界最大の日干しれんが製の建造物とされたバム城塞が崩れた。

■ 2万人以上:トルコ、シリア(2023年)

 2月6日、シリア国境に近いトルコ・ガジアンテプ(Gaziantep)でM7.8の地震が発生。M7.5の余震もあり、トルコ南東部とシリア北部で多数の建物が倒壊した。

 9日までに両国で2万人以上の死亡が確認されている。

■2万人:インド(2001年)

 1月26日、西部グジャラート(Gujarat)州でM 7.7の強い地震が発生。2万人以上が死亡した。

 各地で建物が倒壊した。パキスタン国境近くの町ブジ(Bhuj)に死者が集中していた。

■1万8500人:東北地方(2011年)

 3月11日、東北地方太平洋沖でM9.0の地震が発生。大津波が北海道・東北・関東の沿岸を襲った。

 死者・行方不明者は1万8000人に上った。

■9000人:ネパール(2015年)

 4月25日、ネパール中部をM7.8の地震が襲った。各地で雪崩や土砂災害が起こり、学校や病院も被災した。

 9000人近くが死亡、数百万人が家を失った。首都カトマンズでは歴史的な建造物も多数被災した。

■6000人:インドネシア・ジャワ島(2006年)

 5月26日、ジャワ(Java)島ジョクジャカルタ(Yogyakarta)近郊でM6.3の地震が発生。約6000人が死亡した。約15万7000軒の住宅が倒壊し、42万人以上が家を失った。(c)AFP