【2月9日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は8日、英国を訪問し、ロシアの侵攻に対抗するため戦闘機の供与を英国をはじめとする支援国に要請した。

 ゼレンスキー氏の外国訪問は、ロシアの侵攻が始まって以降で2度目。英議会で演説した同氏は、「ウクライナのための戦闘機、自由のための翼」を提供するよう訴えた。

 米国を含む北大西洋条約機構(NATO)加盟国は、紛争への深入りを警戒して戦闘機供与に慎重姿勢を崩していないが、英首相官邸によるとリシ・スナク(Rishi Sunak)首相は「長期的な解決策」として、供与に向けた検討を国防相に指示した。英政府はまた、ゼレンスキー氏の訪問に合わせ、ウクライナ空軍のパイロットを対象に、新たに操縦訓練を提供する計画を明らかにした。

 ゼレンスキー氏はスナク首相との会談に続き、チャールズ国王(King Charles III)とも面会し、ウクライナ難民への支援に謝意を表明。その後、英南西部ドーセット(Dorset)の軍事施設で訓練を受けるウクライナ兵と面会した。(c)AFP