【2月7日 AFP】米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は6日、米戦闘機が大西洋上で撃墜した中国の気球について、分析のため残骸の回収を進めており、中国に返還する予定はないと明らかにした。

 気球をめぐっては、中国が軍事用ではなく気象観測用だと説明する一方、米国は最新式の高高度偵察用だと主張している。

 カービー氏は「海面から残骸の一部を回収したが、天候が悪く、海中に沈んだ残骸の調査はあまりできなかった」とし、数日中には海中調査を行えるようになるとの見通しを示した。

 さらに、残骸を中国に返還するかに関しては「そうした意向や計画は把握していない」と述べた。

 グレン・バンハーク(Glen VanHerck)北方軍(NORTHCOM)司令官は残骸について、情報防衛活動を担う情報機関と法執行機関が入念に調査することになると説明した。(c)AFP